鉄板外観検査システム(AI/ローカル5Gコラボ案件)

光学機器の選定から環境構築、ソフト製作まで対応!

概要

鉄板の外観検査を行うシステムです。加工の過程で入るキズや打痕等を検出します。
既設の鉄板加工のラインに、弊社の担当範囲であるシステムを設計・製作し、設置までを行いました。
(※住友商事株式会社様(以下:住友商事様)主催の「ローカル5G実証実験」プロジェクトに参加しました。
  ここでは当社が担当いたしましたシステム設計・製作についてご説明いたします。)

ユーザー様は、何百メートルもある鉄板の外観検査を目視でされていました。
検査員の負担や目視検査による見落としをなくすため、AIベンダー様とのコラボによって、
目視検査の自動化のための実証実験が行われ、そこで弊社も実証実験協力会社の一社として参加させていただきました。
弊社は、得意としている光学機器の選定、撮影環境構築、撮影ソフトの製作を担当いたしました。
実証結果として、初めての試みのため課題は残るものの、実用レベルを達成することができました。

特長

  • 8Kラインカメラを使用することにより、高速で流れる鉄板の撮影が可能
  • 狭い検査スペースであっても撮影可能な環境を構築
  • 検査フローは以下の通りです。


システム全体のイメージ

用途

鉄板の外観検査(加工の過程で入るキズや打痕等の検出)

システム構成

  • 8Kラインカメラ×4
  • ライン照明
  • Jetson
  • 前処理PC
  • AIサーバー
  • ラック

撮影環境構築の様子

最新技術について

このような実証実験の取り組みに参加させていただくことで、最新技術にも対応できるようになりました。
高度な画像検査も、AIベンダー様とコラボレーションすることで対応が可能です。
また、弊社は光学機器の選定撮影環境構築撮影ソフトの製作を得意としております。
この分野でのお困りごとがあれば是非ご相談くださいませ。

【ローカル5Gを活用した製造現場における実証実験の開始について】
本実証実験は、2020年9月16日に総務省の「地域課題解決型ローカル5G等の実現に向けた開発実証に係る工場分野におけるローカル5G等の技術的条件等に関する調査検討の請負(目視検査の自動化や遠隔からの品質確認の実現)」事業に選定されたものです。
本実証実験についての詳細は、下記URL(住友商事様 HPより)をご覧ください。

ローカル5Gを活用した製造現場における実証実験の開始について(住友商事様のホームページへ遷移します)
https://www.sumitomocorp.com/ja/jp/news/release/2020/group/13880

【参考】
・総務省HP
工場における目視検査の自動化や遠隔からの品質確認の実現へ
-住友商事株式会社にローカル5Gの実験試験局を免許-
https://www.soumu.go.jp/soutsu/kinki/01sotsu07_01001750.html
『令和2年度 地域課題解決型ローカル5G等の実現に向けた開発実証』
https://www.soumu.go.jp/main_content/000712738.pdf
・住友商事株式会社HP
ローカル5Gで実現する未来の形~スマートファクトリーの取り組み~
https://www.sumitomocorp.com/ja/jp/business/case/group/cc-210729
・サミットスチール株式会社HP
http://www.summitsteel.co.jp/factory/osaka_f.html