社員リレーブログVol.10 コラム 第1回 ~私たちの考えるSDGs【共有価値の創造】~

ブログ2022.11.14

はじめに

突然ですが、皆様は最近よく耳にするSDGsに向けどのような取り組みをされていますか?
企業でも個人でも、既に取り組まれている方も多いと思います。あまり意識した事が無くても、例えば節電・節水のためこまめに消灯・止水したり、紙類の電子化を進め印刷量を削減したりするなどのご経験があれば、それは小さくてもSDGsへの取り組みと言えるのではないでしょうか。

そもそもSDGsとは、持続可能でよりよい社会の実現を目指す世界共通の目標です。
今回のブログから、近年叫ばれているSDGsに対して、弊社 中央電機計器製作所(以下CEW)がどのような取り組みを行っているのかについて、何回かに分けてご紹介してまいります。具体的に弊社がどのように目標達成に向け取り組んでいるかを知っていただくことで、企業単位や個々人としてSDGsについて考え、行動を起こすきっかけになれば嬉しいです。

HPの中でも既にCEWSDGsへの取り組みについて掲載していますが(※1)、せっかくなので少し掘り下げる形でご説明します。

SDGsの17のゴール(目標8、目標9)

今回の記事では、社会・経済・環境の3側面から設定されているSDGsの17ゴール(※2)のうち、以下のゴールに関わるCEWの取り組みをご紹介します。

・目標8:働きがいも経済成長も
・目標9:産業と技術革新の基盤をつくろう



これらの目標において、CEWの場合は、“お客様にとってより働きやすい環境整備の一助となる製品を提供する事”が一つの取り組みだと考えています。元来CEWでは、1930年の創業より、お客様の課題を受けてそれを解決するソリューションを考案し、開発・設計・製作を行ってきた背景があります。

CEWの製品開発と目標8、目標9

ここでは、CEWが行ってきた製品開発の具体例をご紹介します。
現在、大手企業の工場であっても、稼働状況や設備のメーターを人の目で監視したり、コネクタなどの小さくて大量の部品を人の目で良否判定したりしている企業様がまだまだ多いです。
ここで出てくる課題としては、ヒューマンエラーの発生や、また取得したデータの分析がしづらい事、更に良否判定においては人により判断にバラつきがあるという事などが挙げられます。
CEWではそのような課題を解決する為、メーターをカメラで撮影して画像処理を行い、自動で数値をデータ化・送信する「アナログメーター数値読取システム」や、工場設備の稼働状況を離れた場所からクラウドを介して監視・制御が出来る「ポータブル遠隔監視システム」など様々な製品・サービスをお客様の課題に合わせて開発してきました。
実際のCEWの課題解決事例を下記で一つご紹介します。

<お客様の課題>
・現状:点在する複数の工場の複数のメーターを、人手をかけてそれぞれ監視している
・懸念:ヒューマンエラーが発生する恐れがある/取得したデータの分析がしづらい

<開発した製品>
・開発製品:「ポータブル遠隔監視システム」
・特徴  :工場内の設備や工場設備の稼働状況を離れた場所からクラウドを介して監視・制御を可能にする
当HP製品情報:ータブル遠隔監視システム Smart i Catch


<背景・解説>

まず、「ネットワークがない環境で、SIMカードを搭載したままスマホのような端末でデータを取得しSIMを介してクラウドにアップしたい」というご要望がありました。それに対し、まずは“データが取れること”を大前提に、もうワンランク上の“故障の予知保全”ができるシステムにすべく、ヒアリングと検証ののち、お客様からのフィードバックを取り入れて改善を繰り返し、製品として形になっていきました。
この時は、故障の前兆(動く回数の増加、消費電力の増加)をデータとして取り、一定のレベルを超えるとアラートを担当者に通知する仕組みを作りました。
上記のようにセンサーなどのデータを取る技術は昔からありますが、その先の“お客様が最終的に達成したいこと(=遠隔監視・制御)”が重要です。これをどう実現するかは、カスタム対応が得意なCEWの腕の見せ所でした。

この事例では、データを取得しクラウドに上げ、ヒューマンエラーを防止するだけではなく、更に現場での使いやすさを考えて故障の予知保全までを提案する事で、現場の作業者がルーティン作業から解放され、本来の業務に集中できる環境の実現を可能にしました。

このように、限りあるリソースを最適な業務に割り振る事が出来るように生産性向上をはかる取り組みは、目標8の「働きがいも経済成長も」、さらには目標9「産業と技術革新の基盤をつくろう」に直結すると考えます。

なお、このようにお客様の声を取り入れて一緒に作り上げていったものは、他のお客様にも必要とされているシステムであるケースが多いです。同様のニーズをお持ちのお客様を見つけて、より良い製品にブラッシュアップし、それを提供するというサイクルが続けば、結果的に更なるSDGsの目標達成に結び付くと信じています。

おわりに

このように、CEWの製品により業務の効率化を進める事で、企業においては産業革新の一助となり、また従業員の方も省力化により得られた時間で高次元な作業に注力できる為、ひいては働きがいの向上にも繋がると考えております。
CEWの創業時から培ってきた、お客様の立場で考える事を大切にし、得意のカスタムメイドでお客様の課題解決に取り組むというマインドは、SDGsの目標8「働きがいも経済成長も」目標9「産業と技術革新の基盤をつくろう」と根本的に繋がっています。

尚、何から手を付けて良いか分からない、というお悩みにも上記のようなソリューションを提案し、より効率的に業務を進めて頂ける機会を増やそうと大阪府DXパートナーズにも参画しております。
このような活動を通じてより多くの企業の課題解決に取り組み、経験と実績を積み重ねて、よりよいご提案をすること、さらには持続可能でよりよい社会の実現を目指して参ります。

最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
今後も弊社のSDGsにまつわる取り組みについてご紹介しますので、ぜひご覧ください。

注釈
※1 中央電機計器製作所HPより:CEWの取り組み―事業を通じたSDGsへの貢献
https://www.e-cew.co.jp/efforts/#c2
※2 外務省HPより:持続可能な開発目標(SDGs)と日本の取組(PDF)
https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/pdf/SDGs_pamphlet.pdf

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